ゴミ収集車の仕組みを解剖!パッカー車の圧縮構造と火災防止の真実
ゴミ収集車の仕組みを解剖!パッカー車の圧縮構造と火災防止の真実の全貌を詳しく解説してご紹介します。
Q1:ゴミ収集車にゴミを入れすぎた場合、車体がパンクしたり壊れたりしないのですか?
A1:油圧システム内に「リリーフバルブ(安全弁)」が備わっており、規定以上の過大な負荷がかかると作動油をタンクへ逃がして圧力を自動解放するため、油圧機器自体が破裂することはありません。ただし、最大積載量(2トン車で概ね1.5〜2トン前後)を超過すると過積載違反となるほか、無理に詰め込みすぎるとゴミが投入口から溢れ出したり、回転板が物理的に噛み込んで停止(スタック)するため、現場では積載限界を熟知した作業員が目視と積載感覚で適切にコントロールしています。
Q2:作業員が巻き込まれそうになったとき、逆回転させて脱出することはできるのですか?
A2:多くのパッカー車には「逆転スイッチ」が装備されており、ボタン操作によって回転板や押込板を通常とは逆の軌道で動かすことが可能です。異物の噛み込み解除や緊急時の脱出補助を目的とした設計ですが、巻き込まれ事故は一瞬で進行するため、実務上は「逆転させる」以前に「緊急停止ボタンやバーで即座に動作を完全に止める」ことが最優先の安全プロトコルとなっています。
Q3:集めたゴミを清掃工場で下ろす際、車内からどうやって外に出しているのですか?
A3:回転板式の一部に見られる「ダンプ式」は、ダンプカーのように荷箱全体を後方に持ち上げて滑り落とします。一方、強力にゴミが圧縮されているプレス式や近年の主力車両では「押し出し排出式」が採用されています。これは後部のホッパー部分を油圧で大きく跳ね上げた後、荷箱の最前部に格納されていた「排出板(エジェクタープレート)」が油圧シリンダーで後方へスライドし、車内の圧縮ゴミをごっそりと押し出す仕組みです。これにより、天井の低い施設内でも安全かつ確実に全量を排出できます。