70代血圧は140超でも正常?2026年最新基準と降圧目標の真相
70代血圧は140超でも正常?2026年最新基準と降圧目標の真相についての真相を徹底解説します。
「病院の診察室で測ると155mmHgまで上がるのに、自宅でリラックスして測ると122mmHgしかない」「健診では正常と言われたのに、朝起きると激しい頭重感がある」——外来現場では、こうした測定環境による数値の乖離が日常茶飯事となっています。ここに潜むのが、白衣高血圧と仮面高血圧の違いという落とし穴です。
診察室の緊張感や医師への心理的圧迫感から一時的に数値が跳ね上がる「白衣高血圧」は、70代シニアに極めて多く見られます。これを真の高血圧と誤認して過剰な降圧薬を処方されると、自宅に戻った際に血圧が下がりすぎて失神やふらつきを招く恐れがあります。日本高血圧学会が診察室血圧よりも家庭血圧を優先して治療方針を決定するよう強く推奨しているのは、このリスクを排除するためです。
より凶悪なのはその逆、すなわち「仮面高血圧」です。診察室では正常(130未満)を示すにもかかわらず、家庭での早朝や夜間に140〜150mmHg以上へ跳ね上がる病態を指します。特に「早朝高血圧(モーニングサージ)」は、心筋梗塞や脳卒中が午前中に多発する直接の元凶です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)や自律神経の乱れ、夜間頻尿による睡眠分断が重なる70代において、朝一番の血圧測定を怠ることは、潜伏する危機を完全に見過ごすことにつながります。