鼻をかむと耳が痛い・血が出る?中耳炎を招くNg習慣と医師直伝の正解

鼻をかむと耳が痛い・血が出る?中耳炎を招くNg習慣と医師直伝の正解の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

鼻をかんだ瞬間に耳の奥へ鋭い痛みが走る現象には、人体の構造上における明確な理由が存在します。鼻の奥(上咽頭)と中耳(鼓膜の奥にある空間)は、「耳管(じかん)」と呼ばれる細い管で直結しています。通常、この耳管は閉じており、嚥下(飲み込み)やあくびの瞬間にのみ開いて鼓膜内外の気圧を一定に調整しています。

しかし、鼻腔を塞いで強烈な圧力をかけると、逃げ場を失った高圧の空気と鼻汁が耳管を無理やりこじ開け、中耳腔へ一気に押し込まれます。このとき鼓膜が内側から強烈に圧迫されることで、神経が刺激されて「ツーン」という激痛が走るのです。耳鼻咽喉科の臨床現場において、前田陽平医師をはじめとする多くの専門医が「力まかせのかみ方は鼓膜への物理的打撃に等しい」と警鐘を鳴らし続けているのはこのためです。

さらに深刻なのは、気圧の変化だけでなく鼻水に含まれる細菌やウイルスが中耳腔へと強制的に圧送される点です。風邪や鼻炎のときにこれを行うと、中耳内で病原菌が急激に繁殖し、激しい痛みを伴う「急性中耳炎」を発症します。特に免疫が未熟な幼児や、組織が脆弱な高齢者の場合、中耳の内圧が高まりすぎて鼓膜が穿孔(破れること)し、耳だれや一時的な伝音難聴を引き起こす症例も臨床現場で後を絶ちません。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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