自宅で行う腹膜透析のやり方と手順解説!血液透析との違いと生存率の真相

自宅で行う腹膜透析のやり方と手順解説!血液透析との違いと生存率の真相に挑戦したい方へ、迷わずに進められる 手順書をご紹介します。

腹膜透析を破綻させる最大の脅威は、腹膜炎を中心とする感染症です。一度重症の腹膜炎を起こすと、腹膜が急激に劣化して治療の早期中止(血液透析への強制移行)を余儀なくされるだけでなく、敗血症など命の危機に直結します。

腹膜炎を見抜く決定的サイン

感染が起きたとき、最初に現れる異変は「排液の濁り」です。通常は向こう側が透けて見える淡黄色の排液が、白く濁ってビール酵母やポタージュスープのようになった場合、99%の確率で腹膜炎を発症しています。腹痛や発熱を伴うことも多いですが、「熱がないから大丈夫」と放置するのは致命傷になります。排液の濁りに気づいた瞬間、夜間であっても直ちに主治医へ連絡し、透析液の中に抗生剤を注入する迅速な治療を受けなければなりません。

カテーテル出口部ケアの鉄則

腹部から出ているカテーテル周囲の皮膚(出口部)は、外部の細菌が腹腔内へ侵入するトンネルの入り口です。以前は毎日のイソジンやマキロンによる強い消毒が推奨されていましたが、現代の創傷ケア医学では「過剰な消毒液は皮膚の常在菌を殺し、新しい皮膚の再生を妨げる」ことが判明しています。

現在は、「低刺激性の石鹸を泡立ててシャワーで優しく洗い、水分を清潔なガーゼで完全に拭き取って乾燥を保つ」という洗浄・乾燥管理が主流です。カテーテルが服やズボンのベルトに擦れて引っ張られると、出口部に微小な傷がついて感染源となるため、専用の固定テープやチューブホルダーを用いて腹壁に「遊び」を持たせてしっかり固定することが鉄則です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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