「ごはんですよ」キャラクターの正体!名前とモデル、歴代Cmの真相を解剖

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この名物キャラクターが誕生したのは、今から60年以上も前の1958年(昭和33年)のことです。当時、テレビの普及が急速に進むなかで、桃屋は初となるテレビCMの制作を企画しました。その記念すべき第1作が、歌舞伎の演目をモチーフにした『助六篇』です。

当初から三木のり平を起用する方針で進められていましたが、ここでひとつの大きな壁にぶつかりました。当時の三木のり平は、映画会社との専属契約や舞台公演の過密スケジュールに追われる超売れっ子俳優。実写CMの撮影のためにまとまった拘束時間を確保することが極めて困難だったのです。さらに、当時の映画会社各社は所属俳優が他社のテレビ番組やコマーシャルに実写で露出することに対して非常に厳しい制限を課していました。

そこで浮上した逆転のアイデアが、「三木のり平をアニメキャラクターにして動かす」という奇策でした。本人がスタジオに長期間拘束されずとも、アニメーションであれば自在に物語を展開できます。三木のり平自身もこの企画を大いに面白がり、単に声をあてるだけでなく、自ら絵コンテの段階から企画会議に参加。ダジャレや言葉遊び、パロディの切り口に至るまで、徹底的にアイデアを出し合いました。制約を逆手に取ったクリエイティブの妙が、後にギネス級の長寿シリーズとなる伝説の幕開けとなったのです。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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