入射角と屈折角はどっちが大きい?光の進み方と作図の完全攻略法
入射角と屈折角はどっちが大きい?光の進み方と作図の完全攻略法に関する質問を詳しくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
光の屈折を学ぶ上で欠かせない応用現象が「全反射(ぜんはんしゃ)」です。全反射は、光が水やガラスなどの「屈折率が大きい物質」から空気のような「屈折率が小さい物質」へ進むときにのみ発生します。
水から空気へ光を出す際、入射角を徐々に大きくしていくと、屈折角は入射角よりも早く90度に達します。屈折角がちょうど90度になるときの入射角を「臨界角(りんかいかく)」と呼びます。水の場合は約48.6度、一般的なクラウンガラスでは約42度、ダイヤモンドでは約24.4度です。
入射角が臨界角を超えると、光は境界面の外(空気中)へ出ることができなくなり、境界面で100%反射されるようになります。これが全反射の正体です。
高校物理の波動分野では、この関係性を「スネルの法則(屈折の法則)」を用いて数式化します。
$$n_1 \sin\theta_1 = n_2 \sin\theta_2$$
($n_1, n_2$は各媒質の絶対屈折率、$\theta_1$は入射角、$\theta_2$は屈折角)
全反射は理論上、反射に伴う光エネルギーの減衰が極めて少ないという特徴を持ちます。この原理を応用したのが、現代の高速通信インフラを支える光ファイバー通信や、胃カメラなどの医療用内視鏡です。ガラス繊維の芯(コア)とその周囲を覆う層(クラッド)の屈折率差を利用し、光を全反射で閉じ込めながら長距離伝送しています。