横笛の吹き方で音が出ない理由とは?初心者が劇的に鳴らせるプロの秘訣
横笛の吹き方で音が出ない理由とは?初心者が劇的に鳴らせるプロの秘訣について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
低音域である「呂音(りょおん)」が出るようになると、次に待ち構えるのが高音域である「甲音(かんおん)」の壁です。「息を力一杯吹き込んでも甲高い破裂音になるだけで、耳障りな雑音しか出ない」という悩みは、奏法の力学を履き違えていることに起因します。
甲音を出すための本質は、息の「量」を増やすことではなく、息の「流速(スピード)」を上げることです。ホースの先端を指でつまむと、水量は同じでも水流が細く鋭くなって遠くまで勢いよく飛ぶ現象をイメージしてください。唇の穴をさらに一段階小さく引き締め、お腹(腹横筋)の内圧を高めて、より収束したレーザービームのような息を歌口のエッジへ打ち込みます。
このとき、唇自体をカチカチに硬直させてはいけません。唇の柔軟性を保ったまま、口の奥の容積を狭め、舌の位置をわずかに持ち上げる(母音の「オ」から「イ」へ移行する舌の動き)ことで、管内に送り込まれる気流の速度が劇的に跳ね上がります。この身体操作が身につけば、肺活量のない女性や高齢者、子供であっても、わずかな呼気で突き抜けるような澄んだ甲音・大甲音を響かせることが可能になります。