「小さな頃は神様がいて」歌詞の真意とは?ユーミン名曲の誕生秘話
「小さな頃は神様がいて」歌詞の真意とは?ユーミン名曲の誕生秘話の詳細について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
今や『魔女の宅急便』の代名詞として語られる本曲ですが、その出自は映画のために書き下ろされたものではありません。1974年4月20日に荒井由実の3枚目のシングルとしてリリースされた当初は、不二家「ソフトエクレア」のCMソングとして世に送り出されました。
制作当時、まだ20歳前後だった荒井由実が紡ぎ出した言葉とメロディは、それまでの日本のフォークソングや歌謡曲が持っていた哀愁や土臭さとは一線を画す、洗練された洋楽的ポップスセンスに溢れていました。
転機が訪れたのは、楽曲発表から15年が経過した1989年のことです。スタジオジブリの宮崎駿監督が手がける映画『魔女の宅急便』の制作過程において、オープニング曲に『ルージュの伝言』、エンディング曲に『やさしさに包まれたなら』が抜擢されました。
魔女の力を弱めて挫折を味わいながらも、新たな街で自立していく主人公・キキの成長ストーリーと、「子どもの万能感を失った大人が、日常のやさしさに気づいて再び歩き出す」という歌詞の世界観が奇跡的なシンクロを遂げました。映画の記録的大ヒットとともに、楽曲はリリースから15年を経て再びオリコンチャートを駆け上がり、世代を超えた国民的スタンダードナンバーとしての地位を確立したのです。