金田正一・400勝の真実|なぜ誰も破れない"不滅の大記録"が生まれたのか
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プロ野球の歴史の中で、通算400勝記録という数字は異次元の金字塔として鎮座している。2位の米田哲也氏が記録した350勝すら遙か遠く、現役投手の誰一人としてその足元にすら近づくことはできない。
現代野球の投手運用は徹底的な分業制だ。先発投手は中6日の間隔を空け、1試合100球前後でマウンドを降りるのが一般的なセオリーとなっている。年間で積み上げられる勝利数は多くて15勝から20勝程度。たとえ20年間にわたり毎年15勝を挙げ続けたとしても、到達するのは300勝にすぎない。400勝という数字がいかに人間離れした領域にあるかがわかる。
彼が活躍した時代、登板間隔という概念は皆無に近かった。先発して完投した翌日に、救援としてマウンドに上がる登板パターンは日常茶飯事。自らの腕一本でチームの勝利を引き寄せる執念が、この前人未到の大記録を生み出したのだ。