もみじとカエデの決定的な違いとは?植物学の真相と見分け方を徹底解剖
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学術的には同種群でありながら、なぜ日本人はこれらを日常的に区別しているのでしょうか。その最大の要因は、古くから培われてきたもみじとカエデの見分け方、とりわけ葉の切れ込みの違いにあります。
一般的に、葉が手のひらのように深く切れ込み、裂片(切れ込みによって分かれた葉の先)が5〜7つほどに細かく分かれている形状のものを「もみじ」と呼びます。代表例がイロハモミジです。子どもの小さな手に例えられるように、切れ込みが深く繊細なシルエットを描くのが特徴です。
一方で、葉の切れ込みが浅く、カエルの水かきのような幅広の形状をしているものや、切れ込みの数が9〜11枚以上と扇状に広がるものを「カエデ」と総称します。具体例としては、天狗のうちわに似た大ぶりなハウチワカエデや、切れ込みが浅く五角形に近いイタヤカエデなどが挙げられます。
また、秋の鮮烈な色づきにも特徴があります。葉が赤く染まる現象は、秋の気温が約8℃以下まで低下することで葉柄の根元に「離層」が形成され、葉内に蓄積した糖分が日光(紫外線)に反応して赤色色素アントシアニンを合成することで起こります。イロハモミジなどのもみじ系品種はアントシアニンの生成効率が非常に高く、深みのある鮮烈な深紅へと変化するため、古来より紅葉狩りの主役として愛でられてきました。