クリスタルキング歴代メンバーの現在と確執の真相|脱退理由と大都会誕生秘話

クリスタルキング歴代メンバーの現在と確執の真相|脱退理由と大都会誕生秘話の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

詳細を見る

クリスタルキングの代名詞といえば、田中昌之の突き抜けるような超高音シャウトでした。しかし、彼は人気絶頂期を経た1986年に突如バンドを脱退します。なぜ、あれほどの成功を収めたバンドを去らなければならなかったのでしょうか。

当時の音楽専門誌のインタビューや本人の回想によると、最大の要因は「音楽性の乖離と表現者としての閉塞感」でした。もともと洋楽ハードロックやソウルに深いルーツを持っていた田中昌之に対し、ヒット曲を連発するメジャーシーンでは「奇跡の高音ボイス」という記号的役割ばかりが求められるようになります。テレビ出演のたびに極限のキーを強いられるプレッシャーと、自身の追求したいロックボーカルとのギャップに苦悩した末の決断でした。

さらに田中を襲ったのが、脱退から数年後の1989年に起きた悲劇的な喉の事故です。草野球の試合中に打球が喉(甲状軟骨)を直撃。声帯を大きく損傷し、医師から「二度と元の声では歌えない」と宣告されるほどの致命傷を負いました。あのトレードマークだったクリスタルボイスは一瞬にして失われてしまったのです。

絶望の淵に立たされた田中でしたが、徹底した発声法の見直しと過酷なリハビリを重ね、地声の中音域を強化したハスキーで力強い歌唱スタイルを確立。1998年の『ウルトラマンガイア』、2000年の特撮ドラマ『仮面ライダークウガ』の主題歌を担当し、新たな世代のファンを熱狂させました。事故という理不尽な試練に屈せず、ボーカリストとして再生を果たした姿は多くの人々に勇気を与えています。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest