ゴールデンカムイ谷垣源次郎の真相!壮絶な過去と最終回の結末を解剖
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谷垣源次郎の物語を紐解く上で避けて通れないのが、彼が生まれ故郷である秋田の阿仁マタギを捨て、自ら軍隊という死地へと身を投じることになった原点です。若き日の谷垣は、誇り高きマタギとして山と共に生きる純朴な青年でした。しかし、最愛の妹・フミと、兄弟同然に育った親友・賢吉の身に起きた悲劇が、彼の運命を暗転させます。
山小屋でフミが無惨に焼き殺され、現場から姿を消した賢吉。谷垣は「賢吉が妹を裏切って殺害し逃亡した」と信じ込み、燃え盛る復讐心だけを胸に、軍隊に入ればいずれ賢吉を追いつめられると考え第七師団へ志願入隊しました。日露戦争の最前線、死屍累々の203高地で戦い続けた原動力は、他ならぬ親友への憎悪だったのです。
しかし、旅順攻囲戦の塹壕で瀕死の重傷を負った賢吉と再会した瞬間、残酷すぎる真相が明かされます。フミは当時、不治の病であり強い伝染性を持つ「疱瘡(天然痘)」に侵されていました。村へ感染が広がる恐怖と激しい苦痛に苛まれたフミは、愛する夫である賢吉に対し、自らの命を絶ち山小屋ごと焼いてくれと泣いて懇願したのです。賢吉は愛ゆえにその悲痛な願いを受け入れ、自らも感染して死ぬ覚悟でフミを介錯しました。
「フミはお前を恨んでなどいなかった」「お前の手で俺を撃ち、復讐を終わらせろ」と告げて息を引き取った賢吉。憎悪の対象を失い、生きる指標さえも見失った谷垣は、深い喪失感と虚無を抱えたまま、北の大地を彷徨うこととなりました。