白砂糖と三温糖の決定的な違い!「体に良い」噂の真偽と料理の使い分け
白砂糖と三温糖の決定的な違い!「体に良い」噂の真偽と料理の使い分けにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
では、黒糖やきび砂糖とは異なり、三温糖 なぜ茶色 カラメル化という化学変化が起きるのでしょうか。その答えは、日本の近代製糖工場における伝統的な製法と精製ラインの順序に隠されています。
さとうきびやてんさい(甜菜)から絞り取った糖汁は、まず不純物や夾雑物を極限まで取り除き、遠心分離器にかけて結晶と糖蜜に分離されます。この最初の工程で純度高く抽出されるのが、無色透明の結晶であるグラニュー糖です。続いて回収されるのが、日本の家庭で親しまれている上白糖です。上白糖を取り出した後、残った糖蜜(液汁)にはまだ糖分が含まれているため、再度加熱して煮詰め、結晶を取り出す作業を繰り返します。
三温糖 製造工程 経緯の名称にある「三温」とは、文字通り「糖液を三度温めて(加熱して)結晶を回収する」という製法に由来しています。何度も加熱を繰り返す過程で、糖液に含まれる微量の糖とアミノ酸が熱反応を起こし、プリンのカラメルソースと同じ原理であるカラメル化反応およびメイラード反応が発生します。つまり、三温糖のあの特徴的な薄茶色は、植物由来の天然色素や豊富な灰分(ミネラル)ではなく、加熱によって生じる褐変現象によるものです。
精製の順序から言えば、グラニュー糖、上白糖、三温糖の順に作られるため、三温糖は「白砂糖よりも精製度が低い原料」なのではなく、「白砂糖を精製した後の残蜜をさらに煮詰めて作った砂糖」という位置づけになります。この製糖プロセスの基本を知るだけでも、従来の「茶色いから未精製で安全」という認識が誤りであることが明確に理解できます。