熱中症で汗をかかないのは重症サイン?発汗停止の真相と緊急対処法

熱中症で汗をかかないのは重症サイン?発汗停止の真相と緊急対処法について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

Q1:暑い場所にいるのに汗をかかない体質の人は、生まれつき熱中症になりやすいですか?
A1:はい、極めて高いリスクを抱えています。先天的に汗腺の数が少ない無汗症・乏汗症の方や、交感神経系の疾患を持つ方は、気化熱による放熱能力が大幅に劣るため、健常者よりもはるかに短時間で深部体温が危険域に達します。また、幼少期にエアコン完備の環境下のみで育ち汗腺の発達が未熟な場合も、能動汗腺の働きが制限されやすくなります。こうした自覚がある方は、猛暑時の外出を厳に控え、首掛けファンや冷却ベストなどの外部補助冷却ツールを常用することが不可欠です。

Q2:熱中症で汗が止まり、皮膚が乾いているのに熱がないように感じることはありますか?
A2:極めて稀ですが、表面温度だけが低く錯覚されるケースが存在します。末梢循環ショックを起こして皮膚表面の血流が極端に枯渇している場合、皮膚を触った瞬間に冷たく乾燥しているように感じることがあります。しかし、直腸温などの深部体温を計測すると40度近い超高熱状態に達しているケースが救急搬送現場で多発しています。体温計の数値が平熱に見えても、意識の混濁や発汗停止、寒気の訴えがある場合は重大な非常事態と捉えてください。

Q3:現場に氷がない場合、発汗が停止した患者をどのように冷却すればよいですか?
A3:水道水やペットボトルの飲料水を全身の皮膚にまんべんなくかけ、うちわや段ボール、衣服などを激しく仰いで風を送り続ける「蒸発冷却法」を行ってください。ぬるま湯や常温の水であっても、風を受けて蒸発する際に気化熱として毎分莫大な熱量を体表から奪います。氷嚢で一部を冷やすよりも、全身を濡らして風を当てる方が深部体温の下降速度が速いという臨床エビデンスも確立されています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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