抹茶と粉茶の違いとは?回転寿司の正体から製法・栄養まで徹底比較

抹茶と粉茶の違いとは?回転寿司の正体から製法・栄養まで徹底比較に関する疑問や疑問点を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。

「抹茶と粉茶の違い」を解明するうえで、まず押さえておくべきは「碾茶(てんちゃ)」と「煎茶(せんちゃ)」という原料茶葉の決定的な出自の差です。同じチャノキ(Camellia sinensis)から作られるとはいえ、畑での管理手法からして正反対のアプローチが取られています。

抹茶の原料となるのは「碾茶」と呼ばれる特殊な茶葉です。収穫前の約20日〜30日間にわたり、茶園全体を葦簾(よしず)や黒い遮光ネットで覆う「被覆栽培(覆下栽培)」を行います。日光を遮断することで、茶葉に含まれるアミノ酸の一種「テアニン」が渋味成分である「カテキン」へと変化するのを強力に抑え込みます。その結果、渋味が少なく、奥深い旨味と甘味、そして特有の「覆い香(おおいか)」をまとった濃緑色の茶葉が育ちます。これを蒸したあと、一般的な煎茶のように揉む(揉捻)工程を経ずに乾燥させ、茎や葉脈を丁寧に取り除いて葉肉部分だけを残し、伝統的な石臼などで微細な粒子へと挽き上げたものが「抹茶」です。

これに対し、粉茶(こなちゃ)の原料は日光をたっぷりと浴びて光合成を活発に行い、カテキンを豊富に蓄えた「煎茶」です。煎茶を製造・仕上げ加工する精選工程において、茶葉を選別・切断する際にふるい落とされる「細かく砕けた粉状の茶葉(出物:でもの)」を集めたものが粉茶と呼ばれます。決して人為的に粉末化したものではなく、あくまで製造過程で生まれる副産物です。

この原料と製法の違いから、以下に示す「3つの決定的な差」が生まれます。

  • 第1の差【粒子の大きさと溶け方】:抹茶は石臼等で平均粒径5〜10ミクロン前後の極めて微細なパウダーに仕上げられており、お湯に懸濁(分散)してそのまま飲み干します。一方、粉茶は細片とはいえ茶葉の破片(メッシュサイズが粗い)であり、水やお湯に溶けることはありません。急須や目の細かい茶こしを使って成分を抽出して飲む必要があります。
  • 第2の差【味わいの方向性】:抹茶はテアニンによる濃厚な旨味とまろやかさが前面に出るのに対し、粉茶は直射日光を浴びた煎茶由来であるため、キレのある力強い渋味と爽快な苦味が際立ちます。
  • 第3の差【栽培コストと市場価格】:覆下栽培と石臼挽きという膨大な手間と設備投資を要する抹茶は100gあたり数千円単位の高価格帯が中心となる一方、煎茶の副産物である粉茶は茶葉本来の品質が高くても、流通上は非常にリーズナブルな価格(100g数百円程度)で取引されます。
高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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