排球部とは何の競技?バレーボール漢字表記の由来と歴史の真相
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バレーボールは英語で「Volley Ball」と綴ります。「volley(ボレー)」とはテニスでも使われる通り、「空中に浮いているボールを地面に落ちる前に直接打ち返す」という意味の単語です。これが日本に伝来した際、なぜ「排」という漢字が選ばれたのでしょうか。
「排」という文字には、「手で押しのける」「外へ押し出す」「連なる」といった意味が含まれています。1895年にアメリカのウィリアム・G・モーガンによって考案されたこの球技は、1913年頃にYMCAの体育主事フランクリン・H・ブラウンらによって日本へ紹介されました。当時、東京高等師範学校(現・筑波大学)を中心とした教育者や運動界の先駆者たちが、西洋から導入された各種ボールゲームの和訳を急速に進めていました。
その際、ネット際で相手から飛んできたボールを手で激しく「排(おしの)け合う」、あるいはコート外へ逃げようとするボールを手で「排(はら)い落とさずにつなぐ」という動作の本質に着目し、大正時代初期に「排球(はいきゅう)」という訳語が定着したとされています。
昭和初期から太平洋戦争期にかけては、いわゆる「敵性語排除」の国策により英語表記が厳格に禁じられ、ストライクを「よし」、セーフを「よし」と呼んだのと同様に、バレーボールも公式記録上完全に「排球」へと統一されました。戦後にカタカナ語が再び一般化してからも、その機能美と歴史の重みを持つ言葉として、教育現場やスポーツ学術機関の中で脈々と生き続けています。