抜歯矯正で口元が引っ込みすぎ?老け顔化の真相と再治療のリアル

抜歯矯正で口元が引っ込みすぎ?老け顔化の真相と再治療のリアルの背景について、専門知識を基に徹底解説します。

では、実際に口元が引っ込みすぎてしまった場合、口元が引っ込みすぎた状態を治す方法にはどのような選択肢があるのでしょうか。症状の重症度や残存している骨の状態によって、主に3つのアプローチが存在します。

第1のアプローチは、矯正による引っ込みすぎの再治療(プロトラクション)です。後退しすぎた前歯を再び前方へ傾斜・平行移動させ、失われた口元の厚みを復元します。もし以前の抜歯スペースが完全に閉鎖されている場合、アンカースクリュー(歯科矯正用骨固定源)を併用して奥歯を後方へ後退させるか、あるいは抜歯した部位を再び広げてインプラントやブリッジで人工歯を補填する「スペース再開窓」という高度な処置が必要になることもあります。

第2のアプローチは、骨格そのものに起因する重度のケースに対する外科的矯正治療(顎変形症手術・ルフォーI骨切り術など)です。上顎骨全体を前方に移動させることで顔面の中央部を持ち上げ、理想的な骨格バランスを取り戻します。

第3のアプローチは、歯を動かさずに軟組織のボリュームを補う美容医療との併用(ヒアルロン酸注入・脂肪注入)です。ほうれい線や薄くなった赤唇部、人中の基部に注入を行うことで、手軽に皮膚のふくらみを回復させることが可能です。

気になる歯列矯正のリカバリー費用ですが、初回の矯正よりも治療の難易度が格段に上がるため、全顎再矯正で約80万〜150万円程度の追加費用が発生するのが一般的です。また、補綴(インプラント等)が必要な場合は1歯あたり30万〜50万円が上乗せされます。取り返しのつかない事態を避けるためにも、現状に強い不満を抱えている場合は、治療を受けた医院にとどまらず、日本矯正歯科学会の臨床指導医や専門医が在籍する医院へ矯正歯科のセカンドオピニオンを求めることが再生への第一歩となります。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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