ミスターブルースカイのコード進行徹底解剖!爽快サウンドを弾く秘訣
ミスターブルースカイのコード進行徹底解剖!爽快サウンドを弾く秘訣の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
『ミスター・ブルースカイ』を聴いた誰もが直感する突き抜けるような明るさ。その根幹を支えているのが、緻密に計算されたコード進行(Chord Progression)です。原曲の調性はFメジャー(ヘ長調)で構成されており、メインとなるヴァース(Aメロ)部分は一見シンプルなポップスに見えながら、クラシック音楽の素養を持つジェフ・リンならではのスパイスが散りばめられています。
原曲の基本的なヴァース進行を表記すると、以下のサイクルが基軸となります。
【Verse(Aメロ)の基本コード進行】
| F | F/A(またはA7) | Dm | Bb |
| F | Gm | F | C |
この進行最大のハイライトは、トニックの「F」から「A7」を経由して平行調のマイナーである「Dm」へと向かうセカンダリー・ドミナントの配置です。ただ明るいだけのメジャーコードを連ねるのではなく、一瞬だけ哀愁とドラマ性を帯びたA7やDmを挟むことで、直後に訪れるサブドミナント「Bb」の開放感が何倍にも強調される仕掛けになっています。
さらにコーラス(サビ)では、以下のようにベース音が滑らかにステップダウンしていくクリシェ進行(下降ベースライン)が顔を出します。
【Chorus(サビ)のコード進行】
| Dm | Dm/C | Bb | C |
| F | C | Bb | C |
多くのギタープレイヤーが「コードチェンジは合っているはずなのに、なぜか原曲のようなドライブ感が出ない」と悩む原因は、左手の押弦ではなく右手のストロークにあります。ジェフ・リンはレコーディング時、ドラムのハイハットやアコースティックギターのストロークを4分音符均等で刻むスタッカート(歯切れの良いミュート奏法)で徹底的にタイトに鳴らしました。コードを押さえた後、左手の力をわずかに抜いて音を短く切る「ブラッシング」やパームミュートを組み合わせることが、あの弾むようなグルーヴを再現する決定的な鍵です。