犬に噛まれたら何科を受診?放置が命取りになる理由と損害賠償の真実
犬に噛まれたら何科を受診?放置が命取りになる理由と損害賠償の真実について知っておくべき 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
犬咬傷が恐れられる最大の要因は、唾液中に潜む特有の病原体です。日本国内において「狂犬病は根絶された」と認識されているものの、危険な感染症は狂犬病だけではありません。特に注意を要する3大感染症について、発症時期と症状の臨床データを整理しました。
特に注視すべきはパスツレラ症の症状と潜伏期間の短さです。噛まれてからわずか2〜3時間で腫れが広がり、耐え難い拍動痛に襲われます。加えて、近年警戒されている「カプノサイトファーガ・カニモルサス」は、高齢者や糖尿病などの基礎疾患を持つ人が感染すると急速に多臓器不全を引き起こします。
さらに破傷風感染リスクとワクチン接種の有無も見過ごせません。1968年以降に生まれた世代は定期接種(三種混合・四種混合)を受けているものの、最後の接種から10年以上が経過している場合は抗体価が激減しています。成人が犬に噛まれた場合、医療機関で破傷風トキソイドの追加接種を行うのがグローバルな標準治療です。
また、相手の犬に対しては狂犬病予防注射済票の確認方法を必ず把握しておかねばなりません。狂犬病予防法に基づき、犬の首輪等には自治体が発行した金属製の「鑑札」と当該年度の「狂犬病予防注射済票」の装着が義務付けられています。鑑札番号をスマートフォンで撮影するかメモに残すことが、受診時の医師に対する重大な診断材料となります。