けあらしとは?海に立ち上る湯気の正体と発生条件・名所を徹底解明
けあらしとは?海に立ち上る湯気の正体と発生条件・名所を徹底解明の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
海や湖の水面から突如として無数の湯気が沸き立ち、まるで水全体が沸騰しているかのように見える自然現象、それが「けあらし」です。気象学上の正式名称は蒸気霧(Steam fog)と呼ばれます。 冬の寒い朝に人が吐く息が白くなったり、熱い風呂の湯面から湯気が立ち上ったりする現象と原理はまったく同じです。大気物理学の観点から見ると、比較的暖かい水面から蒸発した目に見えない水蒸気を含んだ空気が、上空から押し寄せる強烈に冷たい乾燥空気と接触した瞬間に急激に冷却されます。冷やされた空気は保持できる水蒸気の上限(飽和水蒸気量)が急激に低下し、余剰となった水蒸気が微細な水滴へと相転移して凝結します。これが白い煙のような霧となって可視化される仕組みです。 気嵐の漢字表記と読み方は、文字どおり「気嵐」と書いて「けあらし」と読みます。もともとは北海道の日本海沿岸、留萌(るもい)地方の漁師言葉が発祥とされ、北海道出身の作家・伊藤整が紹介したことで広く認知されるようになりました。「気」は空気や水蒸気、「嵐」は激しく立ち込める霧や風の激しい様動を指しています。 局地的な気象ニュースでは「厳冬の使者」としてロマンチックに報道される一方、港湾関係者にとっては視程が瞬時に1km未満、時には数十メートルにまで低下する「濃霧注意報」の引き金となるシビアな気象現象でもあります。