群動詞とは?句動詞との違いや受動態の盲点・頻出表現を徹底解説

群動詞とは?句動詞との違いや受動態の盲点・頻出表現を徹底解説とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

群動詞の文法項目の中で、国公立二次試験の記述問題や難関私大の文法問題で最も差がつく領域が「群動詞の受動態(受け身)」です。大手予備校の模試データ分析でも、受動態の変換問題における群動詞の誤答率は、通常の単一動詞に比べて約2.4倍に跳ね上がるという過酷な現実があります。

受動態の作り方自体はシンプルです。大原則は「群動詞全体を『1つの不可分な動詞』としてそのままパッケージ化し、一切切り離さずに受動態(be動詞+過去分詞)にする」ということです。

典型例として、大学受験頻出の「laugh at(〜をあざ笑う、バカにする)」で手順を検証しましょう。

  • 【能動態】They laughed at him.(彼らは彼をあざ笑った)
  • 【受動態の思考プロセス】
    1. 目的語の「him」を主語にする → He
    2. 群動詞「laughed at」の動詞部分を「be動詞+過去分詞」に変える → was laughed at
    3. 動作主を「by + 目的格」で添える → by them
  • 【完成文】He was laughed at by them.

ここで日本人学習者の多くが強烈な違和感を覚えるのが、文末に並ぶ「at by」という前置詞の連続です。「前置詞が2つ並ぶのは文法的に間違いではないか」という先入観が働き、試験本番でパニックに陥った受験生が無意識に「at」を消し去って「He was laughed by them」と書いてしまい、致命的な減点を食らう事例が後を絶ちません。

この「前置詞の重ね着」は決して文法破綻ではありません。「at」は「laugh」と一体になって「あざ笑う」という他動詞を形作っているパーツであり、後ろの「by」は文全体の受動態の動作主を導く道具です。両者は文法的な役割がまったく異なるため、隣り合って並ぶのが100%正しい形なのです。

同様の盲点は、「動詞+副詞+前置詞」や「動詞+名詞+前置詞」の3語以上からなる群動詞でも頻出します。

  • 【能動態】A car ran over the cat.(車がその猫をひいた)
    → 【受動態】The cat was run over by a car.(over byの並びが正解)
  • 【能動態】They look down on him.(彼らは彼を見下している)
    → 【受動態】He is looked down on by them.(down on byの並びが正解)
  • 【能動態】She takes good care of the baby.(彼女はその赤ん坊の世話をよくしている)
    → 【受動態】The baby is taken good care of by her.(care of byの並びが正解)

「群動詞は一文字たりとも欠落させてはならない固定ユニットである」という意識を脳内に刷り込むこと。これが、難関大記述やTOEICのパート5・6で確実に満点を奪取するための鉄則です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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