びらんとは?潰瘍との決定的な違いや原因・放置リスクと正しい治し方

びらんとは?潰瘍との決定的な違いや原因・放置リスクと正しい治し方について分かりやすく解説いたします。最新の情報をご確認ください。

医療現場において「びらん(糜爛)」とは、皮膚の表皮、または消化管や子宮などの粘膜上皮にとどまる組織欠損を指す病名・所見です。簡単に言えば「皮膚や粘膜の皮が一枚むけて赤くジュクジュクした状態」であり、擦り傷の初期や皮がむけた軽いやけどに近いイメージです。

臨床診断において極めて重要なのが「潰瘍(かいよう)」との境界線です。人間の皮膚や粘膜は多層構造になっており、表面を保護する上皮層の下に、血管や神経が豊富に走る真皮層や粘膜下層、筋層が存在します。びらんは表面の基底膜を越えずに治癒するため、治った後に瘢痕(傷跡・ひきつれ)を残さないという大きな特徴があります。これに対し、組織の深部までえぐれる潰瘍は、治癒時に組織の線維化が起き、瘢痕が残ります。

項目びらん(Erosion)潰瘍(Ulcer)医療現場の診断基準・見解組織欠損の深さ表皮または粘膜上皮層のみ(浅い)真皮層・粘膜筋板・粘膜下層以上(深い)基底膜・粘膜筋板を貫通しているかで明確に区別症状と見た目の特徴鮮紅色のただれ、浸出液、軽度の出血陥凹したクレーター状、白胎の付着、激痛びらんは平坦に近いが、潰瘍は深いくぼみを形成する治癒期間と傷跡数日〜2週間程度(傷跡を残さず再生)数週間〜数ヶ月(瘢痕・組織変形が残る)びらんは上皮再生により元通りに修復されやすい主な発生要因摩擦、急性炎症、ホルモン変化、アレルギー重度虚血、慢性炎症、悪性腫瘍、ピロリ菌びらんの悪化や血流障害が潰瘍へ移行する例も多い

診断においては、視診・内視鏡検査・コルポスコピー検査(子宮頸部拡大観察)に加え、必要に応じて組織生検を行い、上皮内にとどまる良性の変化なのか、あるいは悪性腫瘍に伴う二次的なただれなのかを慎重に見極めます。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest