顔に湿疹が突然現れた原因とは?赤み・かゆみの正体と正しい治し方
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「朝は何ともなかったのに、夕方になって急に顔中が赤く腫れ上がった」「痒くて仕事に集中できない」――こうした急な顔の湿疹と赤みに直面した際、背景には主に4つの病態が潜んでいる。皮膚科臨床において突発性顔面湿疹の約7割以上を占めるのが、外的刺激によるもの、あるいは生体防御反応の暴走による免疫トラブルである。
第一に疑うべきは接触皮膚炎の症状と原因である。いわゆる「かぶれ」と呼ばれる病態で、化粧品、日焼け止め、毛染め剤、あるいは金属や植物などのアレルゲンが皮膚バリアを通過して炎症を励起する。接触皮膚炎には、毒性物質による「刺激性接触皮膚炎」と、特定の抗原に対して感作された免疫細胞が引き起こす「アレルギー性接触皮膚炎」の2系統が存在する。特に後者の場合、原因物質に触れてから12時間から48時間後にピークを迎える遅延型反応を示すため、「今日使ったもの」だけでなく「一昨日に初めて試した試供品」が真犯人であるケースも多い。
第二に、全身性の即時型アレルギーや蕁麻疹による顔の腫れと原因の検証が欠かせない。蕁麻疹は皮膚の肥満細胞からヒスタミンが大量放出されることで血管が拡張し、血漿成分が漏れ出して生じる。蚊に刺されたような境界明瞭な膨らみ(膨疹)が出現し、強烈な顔の湿疹突然のかゆみを伴うが、通常は数時間から24時間以内に跡形もなく消失する特徴を持つ。ただし、顔面だけでなく唇や喉の奥まで腫れ上がる「血管性浮腫(クインケ浮腫)」を併発している場合は、気道閉塞の危険があるため一刻の猶予も許されない。
第三に、アレルギーによる顔のブツブツとして見逃せないのが、春先や秋口に急増する「花粉皮膚炎」やハウスダストによるアトピー素因の急性増悪である。スギやヒノキ、イネ科の花粉が角質層の乱れた肌に付着することで、目の周りや首筋を中心に細かい丘疹が散発する。さらに、過密スケジュールや極度の緊張が続いた後に勃発するストレス性肌荒れと顔の湿疹も見落とせない。過剰な精神的負荷は自律神経の交感神経を異常興奮させ、コルチゾールの分泌異常とともに皮膚の抗菌ペプチド産生を低下させ、通常なら共生している常在菌に対する過剰防御を引き起こす。