童謡『ぶんぶんぶん』の正体!ボヘミア民謡説と歌詞の意外な真相

童謡『ぶんぶんぶん』の正体!ボヘミア民謡説と歌詞の意外な真相にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

『ぶんぶんぶん』の楽譜や教科書を開くと、作曲者欄に「ボヘミア民謡」と表記されているケースを頻繁に見かけます。ボヘミアとは現在のチェコ西部に位置する歴史ある地域ですが、実際の音楽的ルーツを辿ると、ドイツの伝統的な童謡『Summ, summ, summ』(ズン・ズン・ズン)に行き着きます。

ドイツ版の作詞を手掛けたのは、ドイツ国歌の作詞者としても名高い教育者・詩人のアウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベンです。彼は1843年に出版した子ども向けの詩集において、ミツバチの羽音を模した「Summ, summ, summ, Bienchen summ herum!(ぶん、ぶん、ぶん、小さなハチよ、飛び回れ)」という詩を発表しました。この詩につけられた旋律が、海を渡って世界中で歌い継がれることになります。

では、なぜ日本では「ボヘミア民謡」として定着したのでしょうか。音楽教育史の研究によれば、明治から昭和初期にかけて海外の民謡や教育歌が日本へ移入された際、中央ヨーロッパ一帯に伝わる伝承曲の採譜ルートや翻訳楽譜の記述が混ざり合い、ボヘミア地方のメロディとして紹介された経緯が影響しています。現在では、中央ヨーロッパの民俗音楽の要素を汲みつつ、19世紀ドイツで教育用童謡として体系化された楽曲が日本に伝わったという見解が有力です。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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