戦前の日本は本当に暗黒時代?教科書が語らない庶民のリアルな暮らしと真相
戦前の日本は本当に暗黒時代?教科書が語らない庶民のリアルな暮らしと真相について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。
庶民の食生活事情にも、都市と地方、階層による大きな格差がありました。「戦前の日本人は粗食だった」と言われますが、具体的にどのような献立が並んでいたのでしょうか。
農村や下町長屋の一般的な家庭では、白米100%の「銀シャリ」を日常的に食べられる世帯は限られていました。多くの家庭では、米に麦や粟、稗(ひえ)、大根の葉などを混ぜた「かて飯」や麦飯が主食であり、おかずは味噌汁、漬物、煮豆、目刺し(干物)といった簡素なものが基本でした。肉や卵は高価な滋養食として扱われ、病気の見舞いや祝い事でしか口にできない高級品だったのです。
しかし大正後期から昭和初期にかけて、都市部では洋食の急速な大衆化が進みました。いわゆる「三大洋食」と呼ばれるカレーライス、トンカツ、コロッケが洋食屋やデパートの大食堂で親しまれるようになり、庶民の外食文化が一気に定着します。デパートの食堂で食べられる「ライスカレー」は当時の子どもたちにとって最大の憧れであり、ファミリー層の週末の定番レジャーとなりました。
住環境に目を向けると、都市部では「文化住宅」と呼ばれる洋風の応接間を備えた住宅が郊外の私鉄沿線に分譲され始め、サラリーマン世帯の核家族化が進行。水道やガスの普及も進み、現代につながる快適な住まいの形態が形成されていきました。