髪の毛は1日何本抜ける?危険な毛根サインと抜け毛急増の真相【専門解説】
髪の毛は1日何本抜ける?危険な毛根サインと抜け毛急増の真相【専門解説】についての最新情報をご紹介します。
普段は気にも留めない抜け毛が、「最近明らかに増えた」と感じられる裏には何があるのでしょうか。読者が抱く「急増した実感」には、一時的な生理現象から深刻な頭皮トラブルまで、明確なメカニズムが存在します。
抜け毛が増える決定的な理由として、まず挙げられるのが季節の変わり目に抜ける理由、とりわけ秋口に発生する一時的な大量脱落です。毛髪皮膚科の追跡データによると、9月から11月にかけての抜け毛本数は、通常の2倍から3倍(1日150本〜200本近く)に跳ね上がることが確認されています。この現象は、夏場に浴びた強烈な紫外線による頭皮の光老化、過剰な皮脂分泌とその酸化による毛穴の炎症、さらに冷房や冷たいものの過剰摂取による自律神経の乱れが、1〜2カ月遅れて毛根の休止期移行を引き起こすためです。動物の換毛期の名残という側面もあり、秋の抜け毛急増自体は一時的な生理的反応であることが大半です。
問題視すべきは、季節要因とは無関係に抜け毛が止まらなくなるケースです。その正体は、何らかの内的・外的刺激によって引き起こされるヘアサイクルの乱れと薄毛の連鎖です。本来であれば数年続くはずの成長期が、数カ月から1年程度へと極端に短縮化してしまう現象を指します。
成長期が短縮されると、毛髪は太く硬く育つ前に抜け落ちてしまいます。さらに注意すべき境界線が1日200本抜ける危険性です。季節の変わり目でもない時期に、枕にびっしりと毛がつき、ブラシを通すたびに束で抜け、1日の脱落数が200本を超える状態が3〜4週間以上続く場合、それは一時的な自然脱落の範疇を完全に逸脱しています。急性休止期脱毛症や進行性の脱毛症が本格的に始動しているシグナルと捉えなければなりません。