デイゴの花が咲くと大災難?不吉な噂の真相と激減した衝撃の理由

デイゴの花が咲くと大災難?不吉な噂の真相と激減した衝撃の理由とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

本土の公園や街路樹でも「デイゴ」と名札が付けられた赤い花を見かける機会がありますが、その大半は南米原産の近縁種です。沖縄県花デイゴの特徴と、温帯でも育つアメリカデイゴとの違いを正しく把握している人は多くありません。

真正のデイゴ(Erythrina variegata)はインドやマレー半島、台湾、南西諸島を原産とするマメ科の落葉高木です。寒さに極めて弱く、霜が降りる本土の露地では越冬できません。春先に葉が出るよりも先に、立ち上がった枝先に燃えるような朱紅色の花を上向きに密集させて咲かせます。また、幹の材質が軽くて柔らかく、乾燥しても狂いが生じにくいため、何層もの漆を塗り重ねる伝統工芸「琉球漆器」の最高の木地材として珍重されてきました。

一方、鹿児島県の県木としても親しまれているアメリカデイゴ(Erythrina crista-galli、別名カイコウズ)は、花びらが濃い暗赤色で、舟形の肉厚な花が下向きに垂れ下がるように咲きます。こちらは比較的寒さに強く、関東以南の温暖な地域であれば街路樹として容易に越冬・開花します。

項目沖縄の県花「デイゴ」近縁種「アメリカデイゴ」編集部の見解・識別ポイント原産地・学名南アジア〜熱帯アジア
(Erythrina variegata)南米(ブラジル・アルゼンチン)
(Erythrina crista-galli)真正デイゴは熱帯特有の植生で自生北限は奄美群島周辺。開花時期と見頃3月下旬〜5月上旬(春咲き)
梅雨前の春本番が見頃6月〜10月(初夏〜秋)
夏を通じて断続的に開花初夏〜盛夏に本土で見かける赤い花はほぼアメリカデイゴ。花の咲き方・形状鮮やかな朱赤色、総状花序で上向き・横向きに密生深いワインレッド、肉厚で下向きにぶら下がる花色のトーンと花の向きで遠目からでも容易に判別可能。耐寒性と栽培地域極めて弱い(5℃以下で衰弱)
国内では沖縄県・奄美群島のみ強い(氷点下でも耐乾越冬可能)
本州(関東以南)・四国・九州本土の屋外で育つのはアメリカデイゴや交配種サンゴシトウ。木材としての用途軽量で加工が容易、琉球漆器の最高級木地として不可欠園芸観賞用、街路樹が中心デイゴの枯死は沖縄の伝統工芸産業の存亡にも直結する。
森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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