アディダスはどこの国?アメリカ説の誤解とプーマ生んだ兄弟劇の真相

アディダスはどこの国?アメリカ説の誤解とプーマ生んだ兄弟劇の真相について専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をお届けします。

アディダスの誕生を語るうえで絶対に外せないのが、もう一つの世界的スポーツブランド「プーマ(PUMA)」との因縁です。もともと両社は、1つの同じ会社でした。

1924年、靴職人の息子として生まれた兄のルドルフ・ダスラーと弟のアドルフ・ダスラーは、共同で「ダスラー兄弟商会(Gebrüder Dassler Schuhfabrik)」を設立します。靴作りの天才だった弟アドルフが開発を担当し、卓越した話術と商才を持つ兄ルドルフが営業を担うという理想的な役割分担で、事業は飛躍的な成功を収めました。1936年のベルリン五輪では、アメリカの黒人スプリンター、ジェシー・オーエンスにスパイクを提供し、4冠達成を支えたことで世界中にその名を轟かせます。

しかし、皮肉にも成功が兄弟の間に亀裂を生みました。性格の違いに加え、第二次世界大戦の混乱期における政治的立場のズレ、戦時中の防空壕での些細な発言をめぐる誤解、さらには家族間の不信感が重なり、二人の関係は修復不可能なレベルまで悪化してしまいます。

1948年、ついに兄弟は会社を解散。弟のアドルフは「アディダス」を創設し、兄のルドルフは自らの会社(のちの「プーマ」)を設立しました。かつての手を取り合った兄弟は、互いを生涯のライバルとして憎しみ合い、二度と和解することなくそれぞれの生涯を終えることになります。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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