ルイボスティーを飲んではいけない人とは?妊娠後期や持病の盲点を検証

ルイボスティーを飲んではいけない人とは?妊娠後期や持病の盲点を検証とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

妊婦にとってカフェイン断ちの救世主とされてきたルイボスティーですが、妊娠28週以降の妊娠後期における過剰摂取には重大な医療リスクが存在します。日本産婦人科学会など周産期医療の現場で報告が相次いでいるのが、胎児の心臓と大動脈をつなぐバイパスが狭窄・閉塞してしまう「胎児動脈管早期収縮」という病態です。

お腹の中にいる胎児は肺呼吸を行っていないため、「動脈管」と呼ばれる血管を通じて血液を循環させています。この動脈管の開通を保つ役割を担っているのがプロスタグランジンという生体内物質ですが、ルイボスティーに多量に含まれるフラボノイドをはじめとするポリフェノール群には、このプロスタグランジンの合成を強力に阻害する作用があります。これは市販の消炎鎮痛剤(NSAIDs)を服用した際と極めて類似した薬理作用です。

都内の大学病院に勤務する産婦人科専門医は、臨床の現場で起きた事例について次のように警鐘を鳴らします。

「『体に良いから』と喉の渇きをすべて濃いルイボスティーで潤し、1日に1.5〜2リットル近く飲み続けていた妊婦の超音波検査で、胎児の動脈管が狭まり右心室に強い負荷がかかっている所見が確認されたケースがあります。即座に摂取を中止させたところ数日で血流が正常に戻りましたが、放置すれば胎児水腫や新生児遷延性肺高血圧症など、生命に関わる事態に直結しかねません」

ポリフェノール自体は抗酸化力を誇る優れた栄養素ですが、妊娠8カ月以降のデリケートな胎児循環器系にとっては、母体の過剰摂取が直接的なストレスとなります。妊娠後期におけるポリフェノール摂取量は、食事全体を含めて1日あたり500〜1,000mg未満に抑えることが推奨されており、濃縮抽出されたお茶のガブ飲みは避けるべき行為です。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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