ベビーオイルでおへそ掃除は安全?痛くない取り方と放置の危険性
ベビーオイルでおへそ掃除は安全?痛くない取り方と放置の危険性とは一体何なのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
「おへそをいじるとお腹が痛くなる」という言い伝えには、明確な医学的根拠が存在します。おへその底面は、胎児期に母体から栄養や酸素を受け取っていた臍帯(へその緒)の痕跡であり、皮下脂肪や筋肉層がほとんど存在しません。皮膚のすぐ下には内臓を包む「腹膜」があり、痛覚や圧覚を伝える神経(肋間神経・腹膜神経)が極めて浅い位置に密集しています。
そのため、爪やピンセットで突くような刺激を与えると、神経がダイレクトに刺激され、差し込むような腹痛や反射性の迷走神経症状を引き起こします。さらに深刻なのが、微小な傷から細菌が侵入して発症する臍炎(さいえん)です。
へそのごまを不潔な手でほじったり、ピンセットで引き剥がしたりして皮膚バリアを破壊すると、黄色ブドウ球菌や溶連菌が急速に増殖します。臍炎が進行すると、強い赤みや腫れ、悪臭を伴う黄色い膿(うみ)の排出が見られ、最悪の場合は腹膜炎へと波及して外科的切開が必要になるケースもあります。痛みを我慢してほじくり返す行為は、極めて危険な医療リスクを伴うことを認識しなければなりません。