大相撲の触れ太鼓とは?前日に街を巡る理由や歴史・寄せ太鼓との違い
大相撲の触れ太鼓とは?前日に街を巡る理由や歴史・寄せ太鼓との違いの背景について、最新情報を詳しくお届けします。
触れ太鼓の叩き方には、長年の修練を積んだ呼び出しならではの高度な技が詰まっています。使用されるのは鋲留めの平釣太鼓で、小ぶりのバチを使い、歩行の歩幅に合わせて「トントン、ドコドン、ドコドンドン」と軽快で弾むようなリズムを刻みます。このリズムは街の雑踏の中でもよく通り、遠くにいても「相撲の太鼓が来た」と直感させる独特の響きを持っています。
そして、太鼓の合間に披露されるのが伝統の「触れ口上(歌詞)」です。贔屓筋や相撲部屋の前に到着すると、太鼓の音を静め、澄み渡る美声で口上を歌い上げます。
【代表的な触れ口上の一例】
「遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ……初日は明日、初日は明日、東は○○(横綱・大関の名)、西は○○……」
節回しは相撲甚句(すもうじんく)にも通じる浪曲のような独特のメロディを持ち、聞く者の耳に心地よく残ります。翌日の幕内前半・後半の注目取組を美声で読み上げる呼び出しの技量は、相撲ファンを唸らせる見どころの一つです。