おとぎ話の裏に潜む王家の歴史秘話!ドイツ世界遺産の城郭を徹底解剖
おとぎ話の裏に潜む王家の歴史秘話!ドイツ世界遺産の城郭を徹底解剖にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
バイエルンの深い森を背景に、孤高の佇まいを見せるノイシュヴァンシュタイン城。19世紀後半、バイエルン国王ルートヴィヒ2世の執拗なこだわりによって建設されたこの城は、まさにロマネスク復興建築の至高の到達点と言えるだろう。
国王は中世騎士道の幻想に没頭し、国費を惜しみなく投じて自らの夢を形にした。劇作家リヒャルト・ワーグナーのオペラ世界をそのまま現実の空間へと描き出そうとした執念は、壁画の一筋にまで宿っている。ディズニーの名作『映画『シンデレラ』』に登場する城のモデルとなったことでも世界的に知られ、現在も年間を通して地球のあらゆる角から旅人を惹きつけてやまない。だが、完璧な理想郷を追い求めたルートヴィヒ2世自身は、城の完成を待たずに謎の死を遂げた。完成された美の影に潜む王の孤独に触れる時、見る者の心は深く揺さぶられる。