マックのキティ即完売はなぜ?全50種識別番号と転売の真相を追う

マックのキティ即完売はなぜ?全50種識別番号と転売の真相を追うとはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

この騒動をめぐっては、ネット空間でまことしやかに囁かれながらも、実際には誤りであった「都市伝説」がいくつか存在します。その真相を暴きます。

第一の誤解は、「同じ箱から出せば絶対に被らない、または順番にコンプできる」という説です。店舗に納品される段ボールには一定のロット番号が割り振られていますが、メーカーの梱包工程において完全なシーケンシャル(順番通り)配置が保証されているわけではありません。同一のアソート箱の中に同じ識別番号が複数重複して混入しているケースは日常茶飯事であり、「1つの店舗でまとめて買えば全種類揃う」という期待は製造ラインの実態を知らない消費者の思い込みに過ぎませんでした。

第二の盲点は、「店員がレアなキティを裏で抜いているのではないか」という不正疑惑です。ネットの掲示板等で頻繁に書き込まれた憶測ですが、実際のマクドナルドのバックヤードは防犯カメラが張り巡らされ、厳格な在庫棚卸しが日次・時間単位で実施されています。現場のクルーはおもちゃの袋に記載された微小な識別番号を判読して選別するような暇など微塵もなく、押し寄せるオーダーを捌くために手前から機械的にピックアップしているのが実態でした。

「買えない真相」は内部の不正などではなく、デジタル予約機能の穴を突いたバルク買いと、需要予測を数倍上回る規模で押し寄せたサンリオファンの絶対数という、極めてシンプルな構造的要因だったのです。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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