捨てコンとは?基礎工事で無駄と言えない理由と役割・費用相場

捨てコンとは?基礎工事で無駄と言えない理由と役割・費用相場について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご確認ください。

捨てコンクリート(通称:捨てコン)とは、基礎工事の初期段階において、地盤を掘削して砕石を敷き詰めた上に打設される、厚さ50mm前後の無筋コンクリートを指します。「捨て」という言葉が冠されている理由は、建物の自重や地震荷重を支える「構造躯体(構造耐力上主要な部分)」としての強度計算に含まれないためです。

国土交通省告示や建築基準法施行令においても、捨てコン自体に構造耐力を負担させる規定はありません。コンクリートの設計基準強度(Fc)も、基礎本体で使用される21〜24N/mm²以上といった高強度なものではなく、18N/mm²前後の流動性の高い配合が採用されるのが通例です。

構造計算に入らないからといって「不要なもの」と判断するのは完全な誤りです。精密なプラモデルを組み立てる際に平坦な作業机が必要であるのと同様に、凹凸のある土や砕石の上では、ミリ単位の誤差も許されない近代建築の基礎を垂直・水平に施工することは不可能です。捨てコンは、まさに基礎工事全体の精度を決定づける基準平面を作るための不可欠な下地なのです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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