甲子園の球数制限ルール徹底解説!なぜ500球なのか現場の実態に迫る
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甲子園における投球制限の議論が本格化したのは、平成末期の2018年夏の甲子園大会でした。ひとりのエース投手が予選から本大会決勝までほぼ全試合を1人で投げ抜き、投球数が800球を優に超えるといった過酷な登板が国内外で大きな波紋を呼びました。米メディアや医学関係者からも「未成年アスリートに対する明らかな投球過多」と厳しい指摘が相次いだのです。
高野連は2019年に有識者会議(投手の障害予防に関する有識者会議)を設置し、医学的見地と現場の教育的配慮を交えた本格的な検討を開始しました。そして2020年春の選抜大会(第92回センバツ)および同年春季大会から「1週間500球」のガイドラインが公式に導入されました(※同年センバツは新型コロナの影響で中止となりましたが、制度としては正式適用がスタート)。
導入に至った最大の理由は、成長期特有の骨端線離開や靭帯損傷といった高校野球における投手の肩肘障害予防です。高校生年代は骨や関節が完全に成熟しておらず、過度な連投は不可逆的な重度障害を引き起こす危険性があります。甲子園での勝利至上主義によって将来有望な選手が大学・社会人・プロ入り前に選手生命を絶たれる事態を防ぐことが、絶対的な使命と位置づけられました。