お勤めご苦労様ですは上司に失礼?使ってはいけない理由と正しい敬語

お勤めご苦労様ですは上司に失礼?使ってはいけない理由と正しい敬語の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

「お」という接頭辞や「様」「です」が付いているため、文法上は丁寧語・敬語表現の体裁を保っているように見えます。しかし、言葉が持つ本来の社会構造的力学において、この表現を目上の人に使うことは明確にタブーとされています。

最大の理由は、「労い(ねぎらい)」という行為そのものの本質にあります。日本語の語用論において、労いとは「立場が上の者が、下の者の骨折りや苦労を認め、慰める行為」と定義づけられています。江戸時代の武士階級における主従関係や、明治以降の官僚組織・軍隊組織の公文書記録を遡っても、「大儀であった」「ご苦労であった」という言葉は、常に君主や指揮官から部下へと下賜されるものでした。

そのため、部下が上司に向かって「お勤めご苦労様です」と声をかけることは、無意識のうちに「私があなたの働きぶりを評価・査定してあげましょう」という上から目線の評価者ポジションに自らを置くことと同義になります。大手企業の人事研修担当者やマナー指導の専門家への取材でも、「悪気がないことは理解しつつも、言葉の背景を知るベテラン社員ほど、評価されているような居心地の悪さを覚える」という指摘が相次いでいます。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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