阿修羅の流れと変遷の真相|荒ぶる闘争神が仏教の守護神へ至る歴史
阿修羅の流れと変遷の真相|荒ぶる闘争神が仏教の守護神へ至る歴史にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
阿修羅のルーツは、古代インドの聖典『リグ・ヴェーダ』に登場する最高神格群「アスラ(Asura)」に遡ります。語源的にはサンスクリット語で「命(アス)を与える者」、あるいはペルシャのゾロアスター教における最高神「アフラ・マズダー」と同根であり、本来は宇宙の秩序を司る崇高な光明神でした。
しかし、神話が時代を経て再編される中で、雷帝インドラ(後の帝釈天)をはじめとする「デーヴァ(神々)」の信仰が台頭します。これに伴い、語源解釈が「非(ア)+美酒・天(スラ)」、すなわち「天にあらざる者」「酒を口にしない魔族」へと強引に組み替えられ、アスラは神々に敵対する悪魔・闘争の神としての宿命を背負わされることになりました。