【ルフィ強盗事件】フィリピン収容所の闇と指示役の正体|裁判の現在地
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多くの国民が抱いた最大の疑問は、「なぜ拘束されている身でありながら、海外の収容所から日本国内の強盗を指揮できたのか」という点でした。その背景には、マニラ郊外にあるフィリピンのビクレタン収容所における凄まじい買収実態が存在していました。
ビクレタン収容所は、本来であれば国外退去処分を待つ不法滞在者らを一時的に収容する施設です。しかし、実態は金次第で何でも手に入る無法地帯と化していました。渡邉被告らは特殊詐欺で得た潤沢な資金を使い、現地の入管職員や警備員に多額の賄賂を日常的に渡していました。
賄賂の見返りとして彼らに与えられていたのは、エアコンや専用シャワー、Wi-Fi環境が完備された個別の「VIPルーム」でした。さらに、持ち込みが厳禁であるはずのスマートフォンやノートパソコンを複数台所持し、出前や酒、外部の人間との自由な面会まで許されていたのです。通信制限が一切ない快適な環境下で、彼らは一日中日本のニュースやSNSを監視し、強盗の指示を出し続けていました。
さらに彼らは、日本への強制送還を免れるため、フィリピン国内で現地の知人女性などに虚偽の暴力容疑(DV等)で告訴させる工作を行っていました。現地法では国内で刑事裁判が係属している人物の国外送還が禁じられているため、この法制度の抜け穴を悪用して長期間にわたり収容所内にとどまり、犯罪収益を上げ続けていたのです。