熊の主食は肉じゃない?人里出没の裏に潜む真の栄養源と最新生態
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恐ろしい猛獣というパブリックイメージとは裏腹に、日本に生息する熊の食生活は極めてベジタリアンに近い。分類学上は食肉目に属しながらも、生理生態的には完全に適応した雑食性動物であり、摂取カロリーの70パーセントから90パーセント以上を植物に依存している。獲物を追い回して仕留める狩猟行動は極めて稀で、彼らにとって肉は「手に入ればラッキーな臨時ボーナス」程度にすぎない。
ナショナル ジオグラフィックをはじめとする国内外の自然ドキュメンタリーでも、熊がアリ塚を舐めたり、青草を黙々と食み続ける姿が頻繁に記録されている。彼らの臼歯は獲物を噛み砕く鋭利な形状から、硬い繊維やすり潰しに適した平らな形へと進化を遂げた。巨大な体格を支えているのは、動物の血肉ではなく、森の植物がもたらす膨大なバイオマスなのだ。