「そもそも」の意味とビジネスで失礼な理由|スマートな敬語言い換え
「そもそも」の意味とビジネスで失礼な理由|スマートな敬語言い換えにまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
「そもそも」という言葉の根底にある本質は、「物事の最初・発端・根本」です。辞書的な定義を紐解くと、過去に遡って物事の根拠を問い直したり、改めて話題を最初から切り出したりする際に用いられます。文脈によって複数の働きを持ち、文頭で話題を提示する「接続詞」、状態を修飾する「副詞」、そして「そもそもが間違いだった」のように主語となる「名詞」としての側面も持ち合わせています。
この言葉を漢字で書くと「抑」「抑々」となります。「抑」という漢字は現代では「抑える(おさえる)」という抑制のニュアンスで使われますが、古典的な漢文訓読においては「さて」「いったい」と話題を転換し、前の文脈を押さえて新たな論点を提示する発語の助字として重用されてきました。中国の古典文学から日本へと伝わる過程で、物事の根源を掘り起こす語感へと定着していった経緯があります。
語源については諸説存在します。有力な学説の一つは、「そのもと(其の元)」や「そも(其も)」という指示代名詞に助詞がついた語が音変化したという説です。もう一つは、漢文を訓読する際に「抑(そもそも)」と読み下し、論理の方向性を根本へと引き戻す役割を果たしていた文体表現が口語に浸透したという説です。いずれのルーツに焦点を当てても、「目の前の枝葉末節から離れ、最初の根源へと視点を強制的に引き戻す」という強い方向付けのエネルギーを持った言葉であることが分かります。
日常会話における具体的な使い方としては、以下のような例文が挙げられます。
- 「企画の詳細を詰める前に、そもそも誰に向けたサービスなのかを整理しよう。」(接続詞的用法)
- 「あのトラブルは、そもそものスケジュール設計に無理があった。」(名詞的用法)
- 「なぜその選択肢を選んだのか、そもそも疑問が残る。」(副詞的用法)