築地再開発の裏で何が?警視庁築地署が直面する治安激変の全貌
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広さ約19ヘクタールに及ぶ都有地。東京都が主導する築地市場跡地再開発事業は、5万人収容の大規模集客施設や高級ホテル、国際会議場を擁する一大プロジェクトとして変貌を遂げつつある。だが、街の巨大化は同時に、監視の目が届きにくい「都市の死角」を次々と生み出している。
工事区画を取り囲む仮囲いの周辺は夜間、極端に人通りが途絶える。仮設通路や夜間搬入路の死角を突いた資材盗難や、不法侵入事案が散発的に発生。築地警察署の地域課員によるパトカーや警らバイクの巡回頻度は従来の倍以上に引き上げられたが、日々形状を変える工事現場の内部までは把握しきれないのが実情だ。
さらに、国内外から押し寄せる労働者や観光客の混在が事態を複雑にしている。インバウンド需要の回復と相まって場外市場周辺は連日ごった返し、スリや置き引き、店舗間のトラブル対応に追われる。警察行政・法執行機関としての統制力をいかに維持するか。現場の警察官にかかる負荷は限界近くまで達している。