いじられ芸から名脇役へ!アンジャッシュ児嶋が掴んだ独自境地
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児嶋の評価を決定づけたもう一つの決定打が、俳優としての圧倒的な存在感だ。とりわけ社会現象を巻き起こしたTBS系日曜劇場『半沢直樹』における白井大臣の秘書・笠松茂樹役は、業界関係者に強烈な衝撃を与えた。
バラエティで見せる甲高いツッコミを完全に封印し、口元を引き締め、静かに蠢く政治の世界で葛藤する男の内面を冷徹なリアリズムで体現。視聴者は物語に引き込まれるあまり、彼がお笑い芸人であることを忘れるほどだった。映画監督やテレビドラマのプロデューサーたちがこぞって児嶋を起用したがる理由は明確だ。彼には「無色透明な日常感」を醸し出しながら、物語のトーンに合わせてどんな役柄にも自然と溶け込む特異な演技力がある。過剰な芝居を削ぎ落とし、現場の空気に全身を委ねるそのスタンスは、名優たちの間でも高く評価されている。