ずんずん運動事件の真相|なぜ乳児は命を落とし母は信じたのか
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事件が公になったのは2014年6月2日のことでした。大阪市淀川区にある事務所兼施術所において、生後4か月の男児が「ずんずん運動」と呼ばれる施術を受けている最中に呼吸が停止。病院へ救急搬送されたものの、低酸素脳症による多臓器不全により、6日後の6月8日に短い生涯を閉じました。
施術を行っていたのは、NPO法人「子育て支援協会」の代表理事を務めていた姫川敬子(当時56歳)です。姫川は自らを「子どもの発達を促すエキスパート」と位置づけ、首がすわっていない乳児や障害を抱える子どもたちの治療を掲げていました。しかし、その実態は解剖学的な知識も医療資格も持たない素人による、極めて暴力的な身体操作でした。
大阪府警による本格的な捜査が進むにつれ、戦慄すべき事実が次々と明らかになります。なんとこの死亡事故の前年、2013年11月にも新潟県上越市で、生後1か月の男児が同様の施術を受けた直後に死亡していた事実が判明したのです。一度ならず二度までも乳幼児が命を落とす事態に至りながら、姫川は危険性を一切顧みることなく、全国で有料の出張施術やセミナーを継続していました。
2015年3月、大阪府警は姫川を業務上過失致死罪の容疑で逮捕。痛ましい被害の詳細が法廷で明かされるにつれ、世論は激しい憤りに包まれることとなりました。