オダギリジョーの現在と香椎由宇との絆|監督業で見せる表現者の真髄
オダギリジョーの現在と香椎由宇との絆|監督業で見せる表現者の真髄に関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。
オダギリジョーという俳優の特異性は、その出自とキャリア選択の落差にあります。彼の出世作となった『仮面ライダークウガ』(2000年)は、現在でこそ「イケメンヒーローの先駆け」として語られますが、当時の本人は特撮作品への出演に対して強い抵抗感を抱いていました。「リアルな芝居がしたいのに、変身ヒーローはできない」と葛藤するオダギリに対し、プロデューサーの髙寺成紀氏が「これまでの子ども向け番組をぶっ壊したい。一緒に新しいものを作ろう」と口説き落としたエピソードは、特撮ファンの間では有名です。
結果として完成した『クウガ』は、警察組織のリアリズムや怪人による被害の生々しさを描き、大人の鑑賞に堪えうる名作となりました。自らの違和感を無視せず、制作陣と対峙しながら独自の役作りを追求する姿勢は、このデビュー当時からすでに確立されていたといえます。
その後、2006年の『時効警察』では、総武警察署時効管理課の警察官・霧山修一を演じ、独特の間とシュールなボケで視聴者を虜にしました。当時、現場を共にしたスタッフはインタビューで「オダギリさんは台本に書かれていない絶妙な視線の泳がせ方や小道具の使い方を瞬時に提案してくる。共演者のアドリブを絶対に殺さず、倍にして返すセンスがあった」と振り返っています。
さらに、2021年度後期の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、「ジョー」こと大月錠一郎役として出演。若き日のジャズミュージシャンとしての栄光と、原因不明の病で演奏できなくなった後の喪失感、そして深津絵里演じる妻・るいに支えられながら父親として生きていく姿を、台詞の少なさを補って余りある眼差しの芝居で表現しました。SNS上では毎朝のように「ジョーの表情だけで泣ける」「言葉がなくても心の痛みが伝わる」と絶賛され、若年層から高齢層まで幅広い層を改めて唸らせました。