月やあらぬの真意とは?在原業平が詠んだ切なすぎる悲恋の真相に迫る

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まずは、歌の全体像と現代語訳を確認します。

【原歌】
月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして(在原業平)

【現代語訳】
月は昔の月ではないのだろうか。(いや、昔と同じ月だ。)春は昔の春ではないのだろうか。(いや、昔と同じ春だ。)私ひとりの体だけは昔のままであって(あなただけがいなくなってしまったのか)。

一見すると「月も春も昔と変わってしまったのか」と素直に疑っているようにも読めますが、真意はまったく逆です。夜空に浮かぶ月も、梅の香が漂う春の景色も、1年前と何ひとつ変わらずそこにあるのです。ただひとつ、最愛の女性の姿が消えてしまったという現実だけが、目の前の世界を一変させてしまった情景を歌い上げています。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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