枕草子『中納言参りたまひて』現代語訳と扇の骨・品詞分解解説
枕草子『中納言参りたまひて』現代語訳と扇の骨・品詞分解解説を詳しくリサーチ! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。
定期テストや大学入試で頻出する重要文法項目を詳しく解説します。特に「誰から誰への敬意か」を問う敬語問題は完璧にしておきましょう。
◆ 敬語の識別(敬意の方向)
・「参りたまひて」
「参り」(謙譲語/本動詞:伊周 → 定子)+「たまひ」(尊敬語/補助動詞:作者・清少納言 → 伊周)
※「参上なさって」と訳します。
・「御扇奉りたまふに」
「奉り」(謙譲語/本動詞:伊周 → 定子)+「たまふ」(尊敬語/補助動詞:作者 → 伊周)
※「扇を差し上げなさったところ」。
・「張らせて参らせむとするに」
「参らせ」(謙譲語/補助動詞:伊周 → 定子)
※伊周が定子に対して直接話している会話文中のため、伊周から定子への敬意です。
・「聞こえさせたまへば」
「聞こえさせ」(謙譲語/本動詞:伊周 → 定子)+「たまへ」(尊敬語/補助動詞:作者 → 伊周)
※「申し上げなさると」。最高敬語に準ずる丁寧な表現です。
・「言ひ落としつとて笑ひたまふ」
「たまふ」(尊敬語/補助動詞:作者 → 伊周)
※「言ひ落とす」は「やり込められる、一本取られる」という重要古語です。
◆ 係り結びの法則と重要助動詞
・「くらげの骨をなむ持て来たりたる」
係助詞「なむ」を受けて、文末の助動詞「たり」が連体形「たる」に結びついています。
・「くらげの骨にはべりぬべし」
「はべり」(丁寧語)+「ぬ」(強意の助動詞・終止形)+「べし」(推量の助動詞・終止形)。「きっとクラゲの骨でございましょう」と訳し、清少納言の確信に満ちたユーモアを強めています。