雪の結晶121種類の全形を徹底解説!気温で変わる驚愕の真相
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雪の結晶と聞けば、誰もが尖った枝が6本伸びた「樹枝状六花」をイメージしがちです。しかし気象学の現場では、その認識は全体のごく一部にすぎません。かつて中谷宇吉郎博士らが分類した約40種から研究は大きく深化し、2010年代に気象研究所の菊池勝弘博士ら国際研究チームによって策定された「グローバル分類」では、雪結晶の形態は121種類にまで体系化されました。
この分類体系では、結晶はまず大別して「基本形態」から「不規則・複合形態」に至る8つの大分類に分けられます。
- 針状結晶(Needle):細長い氷の針のような結晶。束になって降ることも多い。
- 角柱結晶(Columnar):鉛筆や六角形の柱のような立体的な結晶。
- 板状結晶(Plate):平らな六角形の板。中央に模様が入ることも多い。
- 樹枝状結晶(Dendritic):一般に広く知られる、華やかに枝分かれした星形。
- 柱板複合結晶(Column with Plate):角柱の両端に板状結晶が付着した鼓のような形状。
- 雲粒付結晶(Rimed):落下中に氷点下の過冷却水滴が衝突・凍結し、ぶつぶつとした突起をまとった結晶。
- 不規則結晶(Irregular):複数の結晶が複雑に衝突・合体し、不揃いに成長した形態。
- 雪あられ・氷あられ(Graupel):雲粒が大量に付着して原形をとどめないほど丸く固まったもの。
雪が地上に降り立つまでのわずか数十分の間、結晶は上空数千メートルから秒速数十センチで落下しながら、通過する大気の層ごとに異なる「水蒸気」と「熱」の情報を形として刻み込みます。121種という膨大なバリエーションは、冬の空の立体的な気象グラデーションが生み出す物理的証明なのです。