スカイツリー建設の真実!634Mに挑んだ大林組の技術と奇跡の全貌

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2011年3月11日14時46分、東日本大震災が発生した際、東京スカイツリーの高さはすでに625メートルに達していました。地上数百メートルという、地上とは比較にならない強烈な周期振動が構造物を襲った瞬間、現場には約50人の作業員がタワー上部に残されていました。

当時の作業日誌や工事関係者の証言によると、タワー頂部は激しく揺れたものの、心柱制振システムが設計通りに機能。構造躯体や溶接箇所にクラックや破断などの損傷は一切発生しませんでした。作業員は全員、安全帯を緊結したうえで冷静に避難手順に従い、タワー内部のエレベーターシャフトや仮設階段を経由して全員が無傷で地上へ帰還。翌週の3月18日には、最頂部となる「ゲイン塔」のリフトアップが完了し、目標の634mに到達しました。震災後の資材調達難や計画停電による影響で最終竣工は約2ヶ月遅れたものの、大林組の徹底した工程再編により、当初予告していた2012年春の開業に間に合わせる離れ業を成し遂げました。

さらに建設業界を唸らせたのが、タワーの天頂部に取り付けられていた大型クライミングクレーンの解体撤去プロセスです。超高層構造物の建設で必ず直面する「最後にクレーンをどうやって降ろすのか」という課題に対し、大林組は「孫クレーン方式(ステップダウン工法)」を採用しました。

具体的には、まず作業を終えた巨大な本設クレーンを使って、ひと回り小型の「子クレーン」を頂上に設置します。その子クレーンで本設クレーンを細かく解体して地上へ荷下ろしし、続いてさらに小型の「孫クレーン」を設置して子クレーンを解体。最終的に人の手で運べるサイズまで分解できる超小型ウインチにまで縮小させ、工事用エレベーターを使ってすべての機材を完全に地上へ撤収させました。天空の極限空間で繰り広げられたこの幾何学パズルのような作業は、日本の架設技術の集大成と言えます。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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