あの泥沼愛憎劇から10年——片岡愛之助と熊切あさ美が辿った「それぞれの生還劇」とメディアの罪深さ

あの泥沼愛憎劇から10年——片岡愛之助と熊切あさ美が辿った「それぞれの生還劇」とメディアの罪深さの総合ガイドを解説します。専門的な知識がチェックできます。

とりわけ人々の記憶に強く刻まれているのが、熊切あさ美が情報番組の生放送に出演した際に見せた涙だろう。「別れていない」「荷物もそのままある」と言葉を詰まらせながら訴える姿は、視聴者に強烈なインパクトを与えた。ある者は彼女の悲痛な叫びに同情し、またある者は「重すぎる」「未練がましい」と厳しい視線を向けた。

世論は二分した。しかし、今振り返れば、あの号泣劇はひとりの女性が追い詰められた末の悲鳴でもあった。プライベートな関係の終わりを、公の場、それも生放送というカメラの前で釈明させられる苦痛。世間は彼女の涙をコンテンツとして消費し、その背景にある孤独や絶望には目をつむっていたのではないか。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest