中森明菜『Fin』に秘めた切なさと制作秘話|名歌詞と衣装が語る真実
中森明菜『Fin』に秘めた切なさと制作秘話|名歌詞と衣装が語る真実の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
『Fin』のメロディラインを構築したのは、数々の一流アーティストに洗練された楽曲を提供してきた名匠・佐藤健 作曲によるものです。中森明菜 Fin 作曲の構造を分析すると、キャッチーなサビで一気に盛り上げる従来の歌謡曲スタイルとは異なり、マイナーコードを基調としながら哀愁と上品さが同居するヨーロピアン・ポップスのエッセンスが散りばめられています。
佐藤準によるアレンジも特筆すべき完成度を誇り、ストリングスとシンセサイザーの繊細な重なりが、切迫した主人公の心情を巧みに際立たせています。数々の中森明菜 80年代 ヒット曲のなかでも、『Fin』が放つ独特の冷涼感と翳(かげ)りは、歌謡曲とニューミュージックが高度に融合したひとつの到達点といえます。
また、シングルレコードのB面に収録された危ないMON AMOUR(作詞:許瑛子、作曲:都志見隆、編曲:三宅純)は、ジャジーでスリリングなアプローチが光る隠れた傑作です。表題曲『Fin』の静的な切なさと、カップリング曲『危ないMON AMOUR』の動的な緊張感というコントラストは、当時の制作陣が中森明菜のボーカル表現力に寄せていた絶対的な信頼を物語っています。